みなさま、こんにちは。
子どものころに好きな料理を聞かれて「アンパンマンポテト」と答えたらしいです、ちるです。
子どもって正直ですからね。
親の手づくりか否かは関係なく本当に好きなものを答えますよね。
大人になった今「好きな料理は?」と聞かれると少し迷ってしまいます。
しいて上げるのであればカレーでしょうか。
でも、「おふくろの味は?」と聞かれたら私はやはり少し迷いますが「ポンデリング黒糖」と答えると思います。
ポンデリング。
みなさまご存じですよね。ミスタードーナツのもちもちしたあのドーナツです。
昔は100円くらいで買えたのに今日買いに行ったら150円でびっくりしました。
この20年近くでかなり値上がりしたのですね。
私と母
ほとんどの人が「ポンデリングがおふくろの味??」と頭に?を浮かべてることでしょうから。まぁ、まず私の母の話をしましょう。
母は私が小学生のころ、病気で亡くなりました。
私は母がいた時間より、いない人生の方がずいぶんと長いです。
そんな感じなので、母との思い出はあまり(覚えて)なく。
思い出の味のひとつとして覚えているのがポンデリングなのです。
私と母とポンデリング
私が初めてポンデリングを食べたのは小学生のとき。
発売されてすぐに食べました。
と言うのも、その頃母がミスドでパートしていたからです。
ある日パートから帰ってきた母に、
これ食べてみな!ちるちゃん絶対好きだから!
と渡されたのがポンデリング(黒糖)でした。
初めて見る形のドーナツ、それにまぶしてある薄茶と黒の粒。
黒糖を食べたのもおそらくこの時が初めてでした。
昔の私は超がつくほどの食わず嫌い。
米粒に少しでも黒い部分がついてたら、その部分はよけて食べるくらいの潔癖なのか偏食なのか分からないこだわりの持ち主でした。
そんな私なので最初は「黒いお砂糖なんて……」と渋ってましたが、親のごり押しに負けて一口。
もちっとした食感に、口に広がるほんのりとした甘さ。
おいしい!!
最初渋ってたのがウソみたいにペロッと食べきっちゃいました。
母とポンデリング
母親が子どもに美味しいものを買ってきた。
ただそれだけのよくあるエピソード。
おそらくポンデリング以外にも「喜ぶだろう」と買ってきてくれたものはたくさんあったと思います(覚えてないけど)
どうしてポンデリングだけがこうして痛烈に私の記憶に残ってるのか。
たぶん私以上に私を理解してくれているところに、母からの愛を感じたからだと思います。
「ちる(私)が絶対好きなやつ!」って確信をもって買ってきてくれて、それが本当に私の好みだった。月並みだけどそれが分かるのってすごいなって。
もちもち食感が好きなのは知っててもおかしくないんです。
でも、私黒糖は食べたことなかったんですよ。
私自身黒糖が好きかどうか分からない状態だったのに、母は「絶対好き」と断言した。
小学生みたいに言うと
”ポンデリングが美味しかったから「お母さんってすごいなぁ」って思った。”
母との数少ない思い出。
その中でもっと少ない愛されていると感じた瞬間。
だから忘れられないんです。
私とポンデリング
初めてポンデリングを食べてからもう20年近く。
今でも無性に食べたくなる時があります。
色んな味のポンデリングが出てますが、いつも手を伸ばしてしまうのは黒糖。
他の味に浮気しても結局は黒糖が一番美味しいと思うのは母との思い出補正があるからでしょうか。
いい年した大人がおふくろの味はポンデリングなんてw
って思いますよね。私も思います。
でも、きっとこれは私に残った童心なんだと思ってます。
天国の母は「もっと美味しいもの食べさせてたでしょ!」と怒ってると思います。
ごめんね、でもパートで作ってたんだから一応おふくろの味ってことで許してください。
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